古材の茶箱をもちいた雪景の見立て
雪の金閣
京都に工房を持つ高野竹工は、竹工のほか木工、金工、漆など、日本の伝統工芸に通じた数十人の職人を擁する。歴史的建造物である金閣寺の改修を行うにあたり、その古材を譲り受けた高野竹工は、茶箱(野外での茶会に用いられる茶道具のための箱)を複数個製作した。
2016年秋、銀座三越にて茶箱の中身の見立てを行う展示会が開催され、その出展者の一人として、Takramの渡邉康太郎も参加。「雪の金閣」を発表した。
金閣といえば雪景色。白と金の取り合わせ。
茶箱といえば金平糖。粒を振り出す愉しさ。
そこで雪のなかの金平糖から「ひとつの金」を探す遊びを考えた。
シャベルで探り、各々の皿の上の景色を、白く染めてください。
金閣寺|銀閣寺茶箱展
期間:2016年10月12日(水)~11月1日(火)
会場:銀座三越 7階 グローバルメッセージ
Takano Chikko