21_21 DESIGN SIGHTで行った「聴く」ことを「見る」インスタレーション
2013年3月から東京六本木21_21 DESIGN SIGHTにて行われた展覧会「デザインあ展」に「音めがね」と題された作品を展示しました。 この作品では、普段は「聴く」ものである音に、「見る」という体験を重ねあわせることで、その意外性を体験することができます。
作品を離れたところから見ると、一見、ただ白く光っているだけのディスプレイが壁に掲げられています。そのディスプレイに近づいていくと音が聞こえてきます。「音めがね」で、その真白のスクリーンを覗いてみると、「音の波形」「音を生み出している動き」「実際に音を鳴らしているシーン」といったように、ディスプレイによってそれぞれ異なるかたちで音の正体を発見することができます。
液晶ディスプレイの内部には、2枚の偏光フィルムが積層されており、それら2枚の組が揃うことによって、はじめて映像を見えるという仕組みになっています。この原理を応用し、あらかじめ液晶ディスプレイから偏光フィルムを一枚だけ剥がし、その剥がした一枚と同じ性質の偏光フィルムを「音めがね」に貼り付けています。つまり、音めがねから見た場合のみ偏光フィルムが2枚揃い、映像が見えるのです。
Keiji Matsui
TANGE FILMS
Sohei Kitada(T-D inc.)
tangible design
,Yaguchi Electronics Industry
Links International
Frontier Japan