Swarovskiと開発したAIデジタルアシスタントとの新しいインタラクション
Swarovskiが毎年開催する「Designers of the Future Award」にTakramの牛込陽介が選出され、クリスタルに関するプロトタイプをSwarovskiとともに開発、Design Miami/ Baselにて発表しました。
Home Shrineは、急速に普及しつつあるデジタルアシスタントと私達との新たな関係性を模索するプロジェクトです。「命令して情報を引き出す対象」である現行のデジタルアシスタントとのインタラクションに対して、クリスタルという素材のもつ神秘性を活かした占い的で主観的なインタラクションを提案しています。Design Miami/ Baselで展示されたプロトタイプでは、祭壇に置かれたクリスタルとの対話を通して未来の天気を文字通り占うことのできる機能を実装しました。ゆらゆらと妖しい光を放つクリスタルに手を置くと、データに基づいた客観的な天気予報を「あなたが輝くとき、太陽が現れて道を照らすでしょう」といった、より主観的に解釈可能なお告げとして来場者に伝えます。未来への責任を、デジタルアシスタントに預けるものではなくユーザに帰属するものとして扱うことで、よりリッチなインタラクションが可能になるかもしれません。
Photography: Mark Cocksedge. Courtesy Swarovski
Photography: Mark Cocksedge. Courtesy Swarovski
また、来場者の理解を助けるために、Home Shrineのコンセプトとユーザインターフェイスの歴史との関係を表現するアニメーションをMUTE Animation Studioとともに制作しました。
The project was commissioned by Swarovski.
Lukas Franciszkiewicz (ex-Takram)
Mute Animation Studio