デトロイトモーターショーに向けた新しいインフォテイメントシステムのUIデザインとプロトタイピング
「NS4」とは、2012年1月のデトロイトモーターショーにて展示された、トヨタ自動車の次世代型コンセプトカーです。最新式のPHV(plug-in hybrid system)と、エアロダイナミクス性を追求した外観を備えています。Takramはインテリアに装備されたマルチタッチスクリーンのインフォテイメントシステムのユーザインターフェース設計およびデザインとそのプロトタイプの開発を担当しました。
運転中、ドライバーの視野と目の高さは限定されます。そのような制約の中で、安全運転を第一に考慮し、ドライバーの妨げにならないよう、いかにシンプルに使いやすい形で、情報提供できるかという課題に焦点を絞りました。
我々はハードウェアとソフトウェアでの専門的知見を最大限に発揮し、コンセプトの構築からユーザインタフェースの設計・デザインまで、コンセプトカーに搭載するためのプロトタイプ開発の工程の全てに関わりました。高速なプロトタイピングを高速に繰り返すことで、コンセプトの洗練を行いました。最終的には、基板モジュール、ハードウェア、エレクトロニクス、ソフトウェアからなる、完成度の高いワーキングプロトタイプが仕上がりました。
NS4のインフォテイメントシステムは2つのディスプレイから構成されます。まず、ドライバーの目の高さに合わせて、フロントシールドの真下に位置する超広角モニター。そのモニターの下には、7インチのマルチタッチスクリーンモニターが設置されています。運転中のドライバーは、超広角モニターを通して目の高さをさほど変えず、またストレスなく、モニターのコンテンツを閲覧することができます。一方、7インチのマルチタッチスクリーンでは、複雑な操作も分かりやすく行うことができるようになっています。これら二つのディスプレイに表示されるコンテンツは、スムーズなアニメーションによって、自然に連携されています。
© 2012 Toyota Motor Corporation
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Takram