Night Flight

Video Installation for Santos de Cartier

サントス=デュモンは欧州で初めて動力飛行機の飛行を達成した。14バイビスプレーンは彼自身の発明した機体だった。先だって気球などを作り飛ばしていたサントス=デュモンは、パリの空を飛びお気に入りのカフェ近くの屋上に飛行船を停め昼食をとることもあったという。

懐中時計の時代、飛行機の操縦桿を握っている間も見られる時計を作れないかとルイ・カルティエに依頼。カルティエがサントス=デュモンのために制作したのが世界で最初の実用的な腕時計であったという。いまでも「サントス・ドゥ・カルティエ」の名を冠した時計がつくられている。

この時計のリニューアルローンチを祝して、六本木ヒルズにて一晩限りのイベントが行われた。料理人からチョコレートメーカー、デザイナーからDJまでがそれぞれの分野で作品を制作。TakramPlanckフレームワークを用いたビデオインスタレーションを展示した。パーティに集ったゲストは東京の夜景を望みながら百年前の飛行家に思いを馳せた。

サントスの時代、空からの景色を目にした人はごく僅かだった。オスマンの整備したパリの街並み。皆が見上げるエッフェル塔を、翼のすぐ脇に掠める飛行。僕たちは彼が見たかもしれないパリの景色を想像する。そして時を超えいまの地球を飛ぶフライトを眺める。その数1日におよそ2万7千便。人はいま、ほんの少しだけ空に近づいたのかもしれない、でも空への憧れは変わらない。航空史の夜明けを先導した飛行家サントスに思いを馳せ、夜間飛行をモチーフにした映像に、飛行家たちの言葉を重ねた。

510日に東京・六本木で開催された、Santos de Cartierパーティーの詳細はこちらの特設サイトでご覧いただけます。
https://santos-de-cartier.jp/eventreport/party_tokyo.html

CREDIT

Client: Cartier
Concept, Creative Direction & Video Script: Kotaro Watanabe (Takram)
Art Direction: Shota Matsuda (Takram), Kotaro Yamaguchi (Takram)
Big Data Visualization: Shota Matsuda (Takram)
Animation: Kotaro Yamaguchi (Takram)
Content Design & Engineering: Jonathan Nesci (Takram)
Video Design: Zijun Zhao (Takram)
Advisor: Hisato Ogata (Takram)

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