shiguré

Interactive sound installation exhibited at 21_21 DESIGN SIGHT, 2007

21_21 DEISGN SIGHTの一角に、ひんやりとした空間、美しいZ字を描く廊下があります。このほのかに薄暗い細長い空間に、もし雨が降っていたら、どんな音がするだろう?Takramは、コンクリートを叩く雨音をバックに、廊下を歩く人々の一歩一歩に合わせて、水の跳ね音が響く、不思議な音の仮想空間を作り上げました。この作品「shiguré」は、2007年から2008年にかけて、東京で開催された、21_21 DESIGN SIGHTWater」展にて展示されたインタラクティブなサウンドインスタレーション作品です。

アプローチ: 共感覚の再現

我々は五感を通して環境を認識しています。雨というものの認識や記憶についても、五感全体が寄与していることは間違いありません。その中でも特に聴覚が果たす役割は特に大きいのではないでしょうか。 そうであれば、来場者一人ひとりが記憶の中に持つ雨のイメージを、音をきっかけに呼び起こすことができるかもしれません。

そのような感覚体験の再現を目指して、Takramはこの作品のデザインと設計に取り組みました。共感覚とは、神経学の定義上、ある刺激に対して通常の感覚だけでなく、異なる種類の感覚をも生じさせる特殊な知覚現象を指します。本作品は、足が床とふれあう触覚と、雨の跳ね音という聴覚を通じて、来場者の方々が雨を感じ、雨の記憶を思い起こすように導くことを狙いとしています。技術面においてTakramは、来場者の足が床面に着地する瞬間に合わせて、跳ね音が出力できるよう、コンクリートマイクを活用した高感度のセンシングシステムを開発しました。

Photograh: Takashi Mochizuki

メッセージ: 雨の追憶

来場者一人ひとりの雨の記憶やイメージは、千差万別です。この作品をきっかけに、来場者一人ひとりが、各々に抱いている懐かしい雨の記憶を思い出していただければと考えました。shiguréとは日本語で、晩秋もしくは初冬に見られる時雨を意味します。

CREDIT

Art Direction & Design Engineering: Takram
Photograph: Takashi Mochizuki
Exhibition:waterexhibition 2007-2008 at 21_21 DESIGN SIGHT, Tokyo

© 2007 Takram

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