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TakeFino

茶筅師とのアートをつうじたコラボレーション

Take Action Foundation」は、2009年にディレクターである中田英寿氏により創設されました。この団体の Revalue Nippon Project」という試みは、日本の伝統的な工藝や文化に新たな価値を創り出すことを支援し、世界中の多くの人々の注目を集めるための触媒として作用することを目標としています。Revalue Nippon Projectにて、佐藤可士和氏は茶筅師である十九代目谷村丹後氏、およびTakramの田川欣哉との共同制作を企画されました。田川は、竹を可能な限り薄く削る特別な職人技術を応用することで、超薄型の竹を用いたタイポグラフィの構造をデザインしました。谷村氏は、竹で文字を刻み、繊細でありながら複雑な芸術作品を作り出しました。

伝統と新しさ

茶筅師が世代を通じて受け継いだ伝統と技術には600年もの歴史があります。その息をのむような歴史の中で、私達は、竹を極限まで薄く削る「味削り」の技術に特に驚きました。高い難易度を要しますが、「味削り」の結果は茶道のお茶の味そのものにも直接影響を及ぼします。この一見シンプルな技術は、職人の熟練と茶道家の精神の両方を体現したものです。

この作品は新しいタイポグラフィを谷村丹後氏が「味削り」で作った4000もの極薄の竹の部品で表現しています。「Tangent Sculpture (接線による彫刻)」によって綴られた詩は竹とその職人に関するものであり、この詩に因んで「TakeFino」と名付けられたオリジナルフォントを使って描かれました。このフォントは独特の湾曲を持った竹という素材のために特別に作られたものです。

000にも及ぶ極薄の竹の部品は、並べると20mになります。それが「Poem」「Love」「Peace」を構成しています。それぞれは1m×1mの鏡面仕上げのステンレス板の上に設置され、高さ45cmのガラス製の箱の中に収めれられています。「Love」と「Peace」の2作品は「味削り」の過程で出た毛羽立った副産物からできており、佐藤可士和氏の手書き文字の雰囲気に調和しています。

Team

Advisory Board & Art Director:

Kashiwa Sato

Craftsman:

Jun Tanimura, Tea-Ceremony Whisk Master, Takayama Cha-sen

Design Engineering:
Kinya Tagawa
Project Design:

Kaz Yoneda (ex-Takram)

Prototyping:

Natsuko Shimizu (ex-Takram)

,

Hiroki Sato (ex-Takram)

Photography:

Naohiro Tsukada

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