Sony Life Space UXの製品を用いた没入型展示
4K超短焦点プロジェクター、ポータブル超短焦点プロジェクター、グラスサウンドスピーカーなど、ユニークなプロダクト群を持つSonyのLife Space UXブランド。Takramは、これらのプロダクトのための体験型の展示をデザインし、ロンドンにて開催しました。架空のSF作家J.H. Vincentが新作「We Build Worlds」を執筆している住空間という設定の中に点在する様々な仕掛けや驚き...。Life Space UXプロダクトによる映像や音響効果がどのように住空間の可能性を拡張しうるのか、という問いに焦点を当てて体験をデザインしました。
「日常空間に隠れた可能性を切り開く」というLife Space UXのコンセプトをロンドンで伝えるために、物語に息を吹き込む装置としてプロジェクターやスピーカーを使い、また物語が展開するプラットフォームとして架空のキャラクターであるJ.H. Vincentと彼の住まいを導入しています。空間内に埋め込まれたLife Space UXプロダクトがJ.H. VincentのSF的な空想を投影し、虚実が入り交じった新たな住空間体験へと鑑賞者を誘います。
4Kプロジェクターの高画質を活かした繊細なアニメーション、超短焦点とワイヤレスを活かして散りばめられたポータブルプロジェクター群など、それぞれの展示物はLife Space UXプロダクトのユニークさを最大限に引き出す工夫がなされています。
4KプロジェクターがJ.H. Vincentのリビングエリアに作り出す、空想世界への巨大な窓。「We Build Worlds」のシナリオから3つのシーンが、それぞれ4K CGIを用いて再現されています。
ポータブルプロジェクターが「We Build Worlds」にイラストで描かれた外宇宙探索の様子をアニメーションによって拡張します。
廊下に掛けられた想像上の道具や衣装のドローイング。真下に設置されたポータブルプロジェクターが、それらの機能や色、質感を重畳します。
J.H. Vincentの書斎に置かれた紙の上をポータブルプロジェクターが回転することで、異星の地図や探索の旅程などがあきらかになります。
廊下にある姿見は鑑賞者を映すだけでなく、鑑賞者の体をトラッキングして、異星探索における装備を重畳して映します。
廊下の布が掛けられた籠からは、異世界の生物の鳴き声が、グラスサウンドスピーカーによって再生されます。
Owen Wells (ex-Takram)
Renee Verhoeven (ex-Takram)