Jリーグ30周年記念のアニバーサリーロゴとメインビジュアルのデザイン
Takramは、2019年よりJリーグのブランドガイドラインの策定をはじめ、さまざまな施策を通してリーグ全体のブランディングをサポートしています。1993年5月15日に国立競技場で開幕したJリーグは、2023年に30周年を迎えます。記念すべきメモリアルイヤーに向けて、Takramは“J30”のアニバーサリーロゴとメインビジュアルを制作しました。
“J30”のアニバーサリーロゴは、Jリーグが定めたデザイン指針「Fair・Progressive・Vivid」に基づいて、デザインされています。
Jリーグは、リーグに加盟する全60クラブを束ねる“公器”ともいえる役割を担っています。そのため、いかに「読みやすい」「伝わりやすい」かという観点と、どのクラブにも偏らない中立性を表現するため、複数のデザイン案をもとに検討を重ねました。
試行錯誤を経て誕生したのが、この“J30”です。“J30”の表記がキーフレーズとなり、選手、クラブ、ファン・サポーター、Jリーグに関わるすべての皆様が連携するムーブメントのきっかけを生み、さらには30周年を機にはじめてJリーグと関わる方とのタッチポイントとなることで、Jリーグを未来へつなぐ象徴として機能することを意図しています。
デザインにおいては、どのクラブにも違和感なく使ってもらえるようにできるだけ要素を削ぎ落とし、シンボルマークである「J」の形状になぞらえてシンプルに文字を配しています。カラーについてもJリーグのシンボルマークを構成する黒・白・赤のカラーの中でもっとも比率が高く、全クラブのカラーとも重ならない中立性を表現する黒を採用しています。
どのようなサイズ・媒体であっても“J30”というキーフレーズが確実に伝わる、シンプルかつ象徴的なデザインとなっています。
※ビジュアルは開発段階のイメージビジュアルになります。
※ビジュアルは開発段階のイメージビジュアルになります。
※ビジュアルは開発段階のイメージビジュアルになります。
シンプルなデザインがホイッスルとともに動き出すことで、Vividさを表現しています。
1993年5月15日に国立競技場で開催されたJリーグオープニングマッチのセレモニーで、巨大なバルーンとなって登場したオフィシャルマスコット「Jリーグキング」。以来、JリーグキングはJリーグの歩みを見守るマスコットとして親しまれてきました。
この30年の間にグラフィックのコミュニケーションがデジタルへと大きくシフトしたことを背景に、メモリアルイヤーである2023年にこれまで2Dグラフィックで表現されていたJリーグキングを3Dへと洗練化しました。ただ新しくするだけでなく、今まで以上に愛着を感じてもらえるように、30年という歴史のコンテクストやマスコットとしての温かみを含んだデザインになっています。
30年間、Jリーグを見守ってきた2DのJリーグキング(左上)と、Jリーグの未来を見据える3DのJリーグキング。今後、さまざまなコミュニケーションのアセットとして活用できるように、マスコットとしての動きもデザインしています。
ただクリーンに洗練化するのではなく、30年の歴戦の証を随所に感じられるようにデザインしています。
※ビジュアルは開発段階のイメージビジュアルになります。
シンプルなロゴタイプとリッチな表現の3Dマスコットが組み合わさることで、互いを引き立て合い、鮮烈な印象を残すことができます。
※ビジュアルは開発段階のイメージビジュアルになります。
Hirofumi Kiyonaga, Taka Kogame, Takahiro Hashiba (J.LEAGUE)
Kinya Tagawa (Takram)
Tomoro Hanzawa
,Kotaro Yamaguchi (Takram)
Ryo Kobayashi (Takram)
Tange Films
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