ステーホルダーを巻き込んだ透明なブランディング
Takramは、大学・病院などの運営を行なう学校法人北里研究所のブランドアイデンティティの設計とそれらを用いたブランディングをサポートしました。過去・現在・未来の姿から「いのちの知をひらく」というコンセプトを構築し、それを表現するビジュアルを制作。
リサーチから検証とデザインまで、学生・職員・OBOGなど、多くの関係者を巻き込んだ「透明なブランディング」がこのプロジェクトの特徴です。プロジェクトの透明性を高めるために、ブログやライブ配信を利用してプロセスや中間成果物を定期的に公開。オンラインのインタビュー・アンケートに加え、オフラインの場も活用してフィードバックを収集を行なうことで、ステークホルダーとの双方向のコミュニケーションを実現しました。
VIの指針となったコンセプトには、これからの北里の未来への意志が込められています。医学や生物学等のいわゆる理系の学問に限定せず、リベラルアーツ等も含めて生命科学を考える。知を外部に積極的に開き、その知が内外を巡る。それによってさらに新たな知が拓かれるという循環です。これを「いのちの知をひらく」という言葉で表現しています。
北里のブランドシンボルは、複数の組織・部署がそれぞれ自律的に活動しながらも、同時に「ひとつの北里」としての団結をめざす意志の象徴でもあります。二つの有機的な円の重なりと、その中心に置かれた破傷風菌をモチーフとしたシンボル。破傷風菌は、北里柴三郎博士の功績の象徴として北里研究所開設当初から使用されていました。ブランドコンセプト「いのちの知をひらく」から着想を得たこの図案は、複数のいのちが有機的に動き、集まり、連動することで、新たな知を「ひらく」姿を表現しています。
※ビジュアルは展開例です。
※ビジュアルは展開例です。
※ビジュアルは展開例です。
北里研究所は、110年を超える長い歴史を誇り、大学と病院を中心に構成される多様な組織の集合体として、全国に複数の拠点を構えています。生命科学への顕著な貢献で広く認識されている北里研究所は、ただの学術・医療分野のリーダーではなく、社会にとっての公器としても重要な位置を占めており、学生、職員、OB/OG、患者、地域住民を含む幅広いステークホルダーが存在します。関係者に納得感を提供することをめざし、「透明なブランディング」を旗印に掲げたリブランディングを実施をしました。リサーチから検証、デザインに至るまでのプロセスをブログやライブイベントを通して公開し、ステークホルダーの積極的な参加とフィードバックを促進することで、よりオープンで包括的なブランディングを実現しています。
大学構内でブランドパーソナリティに関するアンケート投票を実施。
ブランディングのプロセスをブログで対外的にも公開。
ロゴ案に対してのパブリックコメントをブログで募集。
ロゴの最終検証プロセスをライブで紹介。
Kotaro Watanabe
Kotaro Watanabe
,Atsutaka Ino
Kotaro Yamaguchi
,Masato Nomiyama
Karin Hongo
,Masato Nomiyama
Karin Hongo
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