ハイエンド交換レンズメーカーのためのプロダクトデザイン
Takramは、株式会社タムロンの新「SP」シリーズにあたる4つの写真用カメラ交換レンズ「SP 85mm F/1.8 Di VC USD」「SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD」「SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2」「SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2」のプロダクトデザインを担当しました。
これらのレンズでは、新「SP」シリーズのデザインコンセプトを、単焦点レンズから高倍率ズームレンズにわたって広く展開しています。そのために、多様な部品構成や操作性といった要素についての最適解と、ラインナップ全体の統一感を両立することが必要でした。細部形状と質感を詳細に検討し、デザイン言語が高い柔軟性を持つことを目指しました。
また、Takramは、同社の別シリーズとなる「10-24mm F/3.5-4.5 Di II VC HLD」のプロダクトデザインも担当しました。新「SP」シリーズのデザインコンセプトの流れを汲むと同時に、軽量・コンパクトを柱にした新しいデザインコンセプトを採用しました。
SP 85mm F/1.8 Di VC USD
SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD
SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2
SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2
本シリーズの特徴である、軽量・コンパクトをデザインから実現するため、「ミニマルスキン」というデザインコンセプトを設定しました。レンズの内部機構を薄いスキンで覆うような形状を作ることで、無駄の無いフォルムを構成しています。また、部品間の段差を滑らかな曲線で繋ぐことにより、親しみやすさ、馴染みやすさを確保しています。
Yuki Shinohara (ex-Takram)
,Lukas Franciszkiewicz (ex-Takram)
,Renee Verhoeven (ex-Takram)